跳ねるシャボン玉!? 水の上をすべる不思議な現象とその仕組み
ふわふわと空を舞い、虹色に輝きながら消えていくシャボン玉。
その儚さも魅力のひとつですが、実はシャボン玉には**「水の上で跳ねる」**という、まるで魔法のような現象があるのをご存知ですか?
「えっ、水に触れたら普通すぐ割れるのでは…?」
そう思いますよね。でも、ある条件が揃うとシャボン玉は水面で割れずに、ポンポンと跳ねたり、スーッとすべったりするんです。
私たちもこの現象を見たときは思わず「すごっ!」と声が出てしまいました。
シャボン玉好きのお子さんや、科学に興味がある子にもぴったりの自由研究ネタにもなります◎
この記事では、そんな「水に跳ねるシャボン玉」の仕組み・条件・実際の遊び方や観察のコツまで、分かりやすく紹介していきます!

目次
- はじめに|え?シャボン玉が水面で跳ねるってホント?
- シャボン玉が割れる仕組み
- シャボン玉が水の上で割れない理由
- シャボン玉が“跳ねる・歩く”条件とは?
- 何度やっても割れてしまう…
- まとめ|遊びと科学がつながる“魔法の体験”
1.シャボン玉が割れる仕組み
まずは基本から。
シャボン玉がなぜ「割れる」のか、その仕組みを簡単に見ていきましょう。
シャボン玉の膜は、**水と界面活性剤(せっけん成分)**でできたとても薄い液体の層です。
この膜が保たれている限り、シャボン玉はふわふわと飛び続けられます。
しかし、以下のような要因で膜が壊れると、パチンと弾けてしまいます。
▼ シャボン玉が割れる主な原因
- 乾燥:水分が蒸発してしまうと膜が破れやすくなる
- 異物の付着:指や洋服など、脂分・ホコリなどが膜に触れるとNG
- 衝撃:強い風、地面との接触などで物理的に壊れてしまう
つまり、**「水分を保つこと」「異物を避けること」「衝撃をやわらげること」**が、シャボン玉を長持ちさせるコツ。
…ということは、水の上なら?
はい、それが次のポイントです!
2. シャボン玉が水の上で割れない理由
「水に触れたらすぐ割れそう…」そんなイメージ、ありますよね?
でも実は、水の上ではシャボン玉が意外と長持ちすることがあるんです。
これは、水とシャボン玉の膜が性質的に似ているから。
シャボン玉の膜は“水の膜”そのもの。水面に接触しても、大きな違いがなければ急激に膜が壊れることはありません。
さらに、水面に膜を張ったような滑らかな状態では、表面張力によってシャボン玉が「跳ね返る」ことがあります!
▶︎これが「跳ねるシャボン玉」の正体
水面とシャボン玉の膜がうまく“なじむ”ことで、まるでゴムボールのように一瞬バウンドして見える現象が起こるんです。
さらに膜がしっかりしていれば、複数回「ポンッ、ポンッ」と連続で跳ねることも。
3. シャボン玉が“跳ねる・歩く”条件とは?
シャボン玉が水の上でポンポン跳ねたり、すーっと滑るように“歩いたり”するには、ちょっとしたコツと条件がそろっている必要があります。ここでは、そのポイントをまとめてみました!
✅ 条件①:水面が静かで波がないこと
シャボン玉はとっても繊細。
水面が波立っていると、膜が揺れや振動で壊れてしまいます。
おすすめは:
- 風が優しい日(波はないけど、シャボン玉は飛ぶくらいの風がある)
- 海・湖・池など
- バケツやタライでは縁があるため難しいです
とくに夕方〜夜は風が落ち着きやすく、成功率が上がります。
✅ 条件②:シャボン玉液が“割れにくい配合”であること
市販の液では跳ねないことも多いです。
割れにくい膜を作ることで、跳ね返りの動きが可能になります。
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✅ 条件③:シャボン玉の大きさは“中くらい”がベスト
大きすぎると膜が重くて割れやすく、
小さすぎると動きが見えにくいです。
直径15cm以上のシャボン玉が、跳ねる・滑る様子を最も観察しやすいサイズです!
また、歪みが出やすいのでバウンドしやすくなります。
✅ 条件④:泡に勢いをつけて飛ばす or 上からそっと落とす
シャボン玉が少し速度を持って水面に接触するのが理想。
- 吹き口から「ポンッ」と出る力で自然に着地させる
- 高さ30〜50cmくらいから水面へそっと落とす
試行錯誤しながらコツを掴んでください!
Q. 何度やっても割れてしまう…
🅰 シャボン玉は本当に繊細。失敗して当たり前!
でも、成功率を上げるためのチェックリストがあります👇
チェック項目 | 内容 |
---|---|
✅ シャボン液が古くないか? | 新鮮な液の方が安定して作れる |
✅ 水面にゴミや油膜がないか? | 小さなゴミも割れる原因になります |
✅ 湿度が低すぎないか? | 乾燥すると膜が持ちません |
✅ 風が強くないか? | 弱風〜無風がベスト |
まとめ|“跳ねるシャボン玉”は科学と魔法のあそび
「シャボン玉って水に跳ねるの?」
そう聞くと、なんだか信じられないかもしれません。
でも実際に、**条件さえそろえばシャボン玉は“水の上を跳ねて歩く”**ような現象を見せてくれるんです。
それはまるで、魔法のような一瞬。
でも、裏側にはちゃんとした“科学”があります。
- 表面張力
- 接触角
- 空気の流れや湿度
- 膜の強さ
……そんな物理的な条件を、遊びながら体感できるのが「跳ねるシャボン玉」。
しかもこの遊び、見た目が面白いだけじゃなく、子どもの観察力・集中力・工夫する力も自然と育ちます。
もちろん、大人だってハマる面白さ。
水面を転がっていくシャボン玉を見て、「もう一回やってみよう!」と思ったら、あなたも立派なシャボン玉探求者です🫧
ぜひ、お休みの日にお子さんとチャレンジしてみてください。
きっと、予想を超えた“ふしぎな世界”が広がっているはずです✨